AI時代のビジネスには、数学の知識は強力な武器になります。
数学の素養がある人は、DX人材として活躍しやすいです。
「尖ったものを作ろうとしたときに、プログラミングと数学理論の両方を理解できることは、大きな強みになる。プログラマーが数学を学ぶよりも、数学者がプログラムを覚えた方が早い」(田島玲・ヤフージャパン研究所所長)
(引用:Diamond online)
重複記事の排除のほかにも、ヤフーは数学を活用して新たな機能を追加している。その一つが18年2月に始めた「異常混雑予報」というサービスだ。
乗り換え案内の検索データを基に混雑の“予兆”をキャッチするのだが、これを可能にするのも「時系列解析」という数学を活用した手法だ。
しかし、私も同じですが、学生時代から数学が苦手な文系出身の社会人は多いです。
数学を学ぶと具体的にビジネスにどう役立てられるか?
以下、社会人が現場で数字を活用できるヒントになる書籍をまとめました。
文系がビジネスで数学を学ぶと50代からでも得られるメリット
文系でも数学を学ぶと以下のメリットが得られます。
- 数値化することで業務効率が向上、売上UP
- 本質をつかむ力、考えがまとまる力がつき説明上手になる
- 数学アタマで正しい未来予測ができる。
これから紹介する書籍で共通することは、思考力や判断力が高まるなど、知識以外のメリットを強調していることです。
数学を学ぶことで論理的な考え方が身に付くと、それがビジネスにも役立ちます。
以下、書籍の紹介です。
文系でも怖くないビジネス数学
『週刊ダイヤモンド』2月9日号 [雑誌] (文系でも怖くないビジネス数学)は、私が本記事を書くきっかけにもなりました。
本誌には、数学の素養でデータに基づく予測をして生産性を上げた事例が紹介されています。
序文で紹介したYahooの成功例もその一つです。
文系が数学をビジネスにどう活用していけるか?が具体的でわかりやすいので、学習の動機付になります。
数学を活用すると以下のことが実現できる能力がつきます。
- 最適な生産量を割り出せる
- 皆が納得できる販売目標を設定できる
- 仮説が正しいかを判断できる
数学的に考える力をつける本: 本質をつかむ 考えがまとまる
本書は、難しい数学の理論が出てこないのです。
実用的な数学力・数学技能よりも伝え方のセンスを身につける方法がわかります。
苦手意識を持つ文系でもすんなり理解しやすく、頭の中で物事を整理するコツもわかります。
整理できると人に理路整然と説得力がある話し方ができ、結果的にビジネスも有利に進められます。
正しい「未来予測」のための武器になる数学アタマのつくり方
身の回りのすべての“数字”を洗い出し、それを考える作業が大切だとわかります。
- 会計を知れば、企業のBSとPLが一目でわかり経営センスが身につく
- 「統計」や「確率」を理解すれば無知による誤解を防ぐ
- 数学がわかれば経済の基礎がわかる
数学的思考や数理的発想を身につけると、「論理的な思考力」「データ分析力」「プレゼン能力」が高まり、正しい未来予測ができます。
50代のビジネス数学は目的に合わせて早く学ぶ
では、文系の社会人はどうすれば数学を効率よく学べるのでしょうか?
50代になれば、若い人ほど時間が有り余っている訳ではないので、学ぶ内容も取捨選択が必要になります。
【数学を学ぶ目的】
1. 統計学やプログラミング習得のために数学を本格的に学び直したい
2. 決算書や経営センスに強くなるために数字に強くなりたい
3. 数字を学ぶことでビジネスのヒントを探したい
1の目的であれば、数学を本格的に学び直すことになるので時間もかかるし難易度は高くなります。
他の2と3は、数学を学ぶよりも数字の見方を学ぶことが主になります。
統計学やプログラミング習得のために数学を本格的に学び直す勉強法
ビジネス数学検定など、社会人が学べば有効そうな学習法はありますが、数学は基礎ができていないと伸びないことが多いです。
数学を難しく感じる場合は、難易度の低い算数の基礎からやり直す方が、後から楽になります。
基礎から自分のレベルに合わせて学ぶ方が急がば回れで、時間がかかっても結果的には効果が上がります。
以下が無料で算数から数学まで小中高の授業の解説してくれるおすすめの動画です。
この動画チャネルは、数学以外にも理科、英語、国語や社会科など幅広く基礎学力を学べます。
決算書や経営センスに強くなるために数字に強くなる勉強法
数学自体を勉強するよりも、簿記や経理を勉強する方が決算書を読めるようになります。
経営センスを身につけるなどの目的であれば、文系が習得に時間がかかる数学よりも、実務に直結する知恵を学ぶ方がコスパが良いです。
税金、経費の落とし方など、確定申告など直ぐに使える知識が紹介されています。
数字を学ぶことでビジネスのヒントを探したい
ビジネスのヒントを探すには、広く浅く様々なことを知ることも大切で、知識教養の一つとして数学を知っていると視野が広がります。
数学の素養が必要になる統計学などが、ビジネスでどのように活かせるか?など実用的な用途を知る学び方がおすすめです。
以下の動画のように活かし方を知ると、そこから自分のビジネスにどう使っていくか?ヒントも生まれやすいです。
他にも大人のための数学教室 和(なごみ)もおすすめです。
知識だけでなく、数学を活用した思考法や意思決定も学べます。
文系の数学の学び方は目的や自分の強みに合わせて選ぶ
私は、DX人材にはなりたいですが、1の事例のように中学生の学習分野に戻り、しっかりと数学を習得するほどは、時間をかけたくないです。
数学の習得もプログラミングのコード学習と同じで、向き不向きもあります。
苦手なことに注力するよりも、自分の得意分野に力を入れる方が効率よく技能は習得できます。
選択と集中で、自分の目的や強みに合わせて学び方も変えれば良いと考えています。
ビジネス数学は、自分の目的に合わせて、楽しみながら得意分野を活かせる学び方で、習得していきたいです。