サイトを売却できるのは、才能やスキルがある人だけ?と思っていませんか?
私は半年で3つのサイトのスピード売却に成功。
売却益とサイトからの収益を合わせると、半年間だけで約500万を売上げました。
そんな私も最初の売却が成功するまでは、副業で細々とブログを運営する弱小ブロガーの一人でした。
ここでは、個人がサイト売却を成功させる共通のコツを3ステップで紹介。
分野別に高値で売るコツなど、サイト仲介のプロ達から聞いた生情報をまとめました。
これからサイト運営を始める人にも役立つ情報なので、お見逃しなく!
高値で売れる個人サイトの共通のコツ
買手が一番望むことは、購入後に収益が上がり長く儲けられるサイトです。
順調に収益が上がり続けるサイトは、誰でも欲しいし、当然、売れやすくなりますよね。
売却しやすいサイトの査定基準は、あるのでしょうか?
最初は、サイトの価値を査定基準で適切に判断してから、売却のコツを知ることが重要。
売却のコツは、順序立てて3ステップで進めると成功しやすいです。
売却のコツ|3ステップ
- サイト売却価格の査定基準を知る
- 査定基準を元に売却方針を決める
- 売買を早く成功させるコツを実践
サイト売却は、正攻法で商売の王道をいくと成功します。
テクニック先行だけで、肝心のサイトが売買市場ニーズに合わないと売れないです。
3つのどれが欠けてもサイト売却は上手くいかないので、最後まで読んでください。
サイト売却価格の査定基準を知る
一般的なサイトの査定基準は、安定して収益が上げられるどうか?にフォーカスします。
サイトの売却価格は、売上から計算される場合が多いです。
★詳しくは>>個人のサイトの相場と譲渡価格は?
売買に慣れた人は、それ以外にコンテンツ内容、将来性、PVや検索順位なども同じぐらい重視します。
価格を決める査定基準
- PV(ページビュー)やSEOの検索順位
- サイトの収益力(運営経費を除く1ヶ月の平均利益)
- サイトやコンテンツの将来性
- サイトの登録会員数や提携先などの見込み客
- サイト運営のしやすさ(ライターの引き継ぎができる)
上記の条件を満たすサイトほど、高値で売買されます。
売却を成功させる第一歩は、サイト売買の査定基準を正しく知ることです。
査定基準を元に売却方針を決める
査定基準だけでは、具体的な内容がわかりにくいですよね。
次は、良い条件で売却できる査定基準を満たすサイトの具体例を詳しく説明します。
査定基準を満たすサイトの条件
- 正しいSEO対策をしている=検索上位を取れる良質なコンテンツがある
- ライター経費などを差し引いても利益が残る、年間通して安定した収益
- 多様な商品展開ができるキーワードがある、YMYLに関係しない分野
- SNS、メルマガや顧客リストなどGoogle 検索に頼らない別の方面でも集客できる
- 記事更新のライターを譲渡できる、サイト運営がスムーズに引き継げる
良いサイトの必須条件は、優良なコンテンツ(投稿記事)、需要があるテーマで制作されていることです。
検索順位を上げるために、自作の被リンクなど小手先の検索対策をしているブラックなサイトはNG。
現在、あなたのサイトが、正しいSEO対策をしていなければ、将来、買手に不利益をもたらす可能性が高いことを自覚してください。
同時にサイトは、上位表示されているキーワードも重要です。
「〇〇(商品名)口コミと評判」など、購買につながるキーワードで上位表示されていれば、収益面で強いです。
しかし、商品に乗っかるようなキーワードばかりでは、将来、広告主が撤退した時に、その記事は使えなくなります。
広告主が撤退以外に、単価が変わる、キャンペーンが終了など、アフェリエイトは、Google検索と同じぐらい将来は不確実なもの。
商品名に頼らない有望なキーワードで上位表示されるサイトは、将来性や安定感をアピールでき、相場以上の価格で売れやすいです。
そして、YMYL(お金と人生に関わる)分野に該当しないテーマが安心で、評価が高いです。
サイトの売買市場でもYMYLに該当しないジャンルは、即売するほどの人気。
仲介会社も一押しのおすすめが、ペット、資格講座などの勉強系や趣味の分野などです。
最近の傾向では、以前よりもGoogle検索以外の流入で集客できるサイトの価値が高まっています。
SMS で質の高いフォロワーが3000人以上いる、物販サイトなど既に顧客が付いているサイトは、価値が高いです。
サイト運営はそのまま引き継いでも、直ぐに誰でも運営できる再現性も大切。
多くの買手は、記事更新は外注したいので、ライター付き譲渡で記事更新が楽にできると、買手候補が増えます。
大切なことは、売却予定のサイトが、査定基準をどこまで満たしているか?
客観的に判断する視点を持つです。
強気な売却価格でも売れるか?
逆に価値が低いので、早く叩き売り価格でも手放す方が良いのか?
査定基準から冷静に自分のサイトの価値を把握して、売るための戦略と優先事項を決めてください。
頑張っても売れないサイトは、現実に存在します。
「売るのが無理なサイトは、半年過ぎても絶対に売れない。」仲介業者も断言。
早く見切りをつけて、激安でも手放せればラッキーと考えるのが、賢い選択肢ではないでしょうか。
★ サイト売却に迷う人は>>サイト売買のメリットとデメリットを経験者がリアルに紹介
個人サイトでも売買を早く成功させるコツ
自分のサイトの相場がわかれば、適切な価格設定ができます。
ここでアピールポイントが伝わり、価値を感じるサイトであれば、購入したくなりますよね。
以下のコツを実践すれば、サイトは早く売却しやすいです。
売買を早く成功させるコツ
- 適切な売買価格を設定する
- サイトの価値を見極め、長所を最大限アピールする
- 自分に合うサイト売買・M&Aの専門家を探し相談する
- 失敗事例を研究して同じ間違いを繰り返さない
1と2のステップで、査定基準を元に、適切な売買価格を設定。
3ステップ目で、サイトの価値を最大限アピールする努力をすると、良い買い手が現れやすいです。
サイトの売買交渉を円滑に進めるには、専門家の力を借りるのが一番です。
私も3件の売却は、全て仲介会社のプロ達のお陰で成功。
専門家の適切な助言のおかげで、大きな失敗もせずに済みました。
★サイト売買で失敗する原因は?>>個人サイト売買の失敗例12選と知っておくべき注意点とは?
サイト売却をかなりの確率で成功させられる意外なコツの一つをご存知ですか?
成功するには、売買の過去の失敗事例を知ることが一番です。
売り手は、買い手側の失敗を事前に知ると、交渉を有利に進められます。
その理由は、買主の失敗事例で売却の注意点が分かるからです。
孫子の兵法と同じように敵(交渉相手)を知ると、買主に購入に失敗したと思わせない対策ができるからです。
買い手を不安にさせず、満足度を高める売却を心掛けると、サイトは相場よりも高く売れます。
分野別で見るサイト売却のコツ
さらにサイト売却の成功率を高めるには、サイトが売れる共通のコツだけでなく、分野別に合わせた対応が必要です。
サイトの属性によって注意すべき点や対策が変わります。
以下、私の体験だけでなく、仲介のプロ達から聞いたコツも一部紹介します。
★サイト運営の初心者はこちら>>サイト売買で売りやすいサイトの特徴と種類とは?初心者向けに解説!
ブログサイトの売却のコツ
個人のサイト売買で、最も多く流通しているのがブログサイトです。
ブログの収入は、「アドセンス」か「アフィリエイト」のどちらかの広告から得るのがほとんどで、サイトも雑記か特化型の2種類があります。
広告手法が違っても、売却のコツは共通しています。
ブログサイトの売却のコツ
- サイトの強みを分析して、強みを数点に絞ってアピールする
- PV数、売上など、できるだけ詳細な資料を明記する
- サイト運営の無料サポートをつける
- 単価が手頃な良質な外注ライターを一緒に譲渡
この中でも特に無料サポートを付けると売却しやすくなります。
個人ブログサイトを買うのは初心者が多く、楽に運営ノウハウを習得したい人が多いからです。
さらに細かく広告ごとにサイト売却のコツを実践すれば、より売却が成功しやすくなります。
アドセンス(AdSense)メインのブログを高く売る方法
アドセンスブログは、P V数が重視されるので、PV数やサイトの属性を特にアピールします。
Googleアドセンスの管理画面の収益がわかる証拠のキャプチャー画面も一緒に、早めに提出すると買い手から信頼されやすいです。
雑記ブログは、アドセンス広告で収入を得ていることが多いです。
アドセンス広告の収益の上げ方などのノウハウを教えるサポートは喜ばれます。
買い手が初心者で、アドセンスアカウントを持っていない場合は、アカウント取得までサポートする方が良いでしょう。
アドセンス型の雑記ブログに多い問題は、属人化が強すぎる雑記ブログで他の人が更新できない場合です。
ただ、個人の雑記ブログのように見せかけて、実は外部のライターが書く場合は、ライター譲渡もすれば大丈夫です。
ASPアフィリエイトメインのブログを高く売る方法
特単(特別単価)も一緒に引き継ぎできれば、アフェリエイトメインのブログは高く売りやすいです。
売却を検討すれば、早めにASPの担当者に特単の引き継ぎを相談しましょう。
現在、特単が取れていない案件でも、発生件数が多ければ、ダメ元で特単交渉をすると、売却までに特単が取れる場合もあります。
注意点は、特単の引き継ぎができない場合の価格も出しておくことです。
引き継ぎができない場合の取り決めも契約書でしておく方が、買い手は安心します。
アフィリエイトメインのサイトの多くは、特化サイトで専門性が高く、専門知識がないと更新が難しいです。
外注ライターも一緒に譲渡できるとサイトの価値は上がります。
痒いところまで手が届くサポートがある親切なサイトは、売れやすいです。
別記事で、初心者が誰でもサイトを好条件で譲渡できるノウハウを雛形付きで紹介中。
正しく売却を進めるために、買い手に対して説明を丁寧に行うなど売却のトラブルを防ぐコツもお伝えします。
医療系サイトの売却のコツ
YMYL(お金と人生に関わる)分野で、健康・医療系は特に厳しいです。
医師などの専門家、病院や医療機関の公式サイトでない限りは、個人のサイトは検索上位に表示されにくいです。
実際に私の周囲でも妊活サイトや育毛サイトの個人のサイト運営者は、2018年度のGoogleのアップデートで売上が激減。
今まで医療や健康系で儲けていた多くのサイト運営者が、ここ数年で消えました。
今後、ますます厳しくなるジャンルなので、ほとんどの仲介業者は、早めの売却をすすめていました。
ただし例外もあります。
それは、記事コンテンツが良い場合だけに限られますが、医療関係者に購入してもらうことです。
例えば、健康法がテーマのサイトをクリニックの経営者が購入。
すると権威性が増し、検索順位が上がり売上がアップした事例もあるそうです。
ただ、この権威性もGoogleの定義が明らかではないので、買手によっては、効果がない場合もあります。
ある仲介会社の知り合いは、薬剤師の免許を持つ現役の医療従事者ですが、それでも医療系のサイト運営は厳しいらしいです。
さらに2021年6月から消費者庁が、アフィリエイト広告規制強化へ景表法の適用を整理する検討会を開催。
薬事法も絡んでくるので、医療系・クリニック系は要注意です。
アフェリエイトで医療の分野は、広告単価も高く儲かるジャンルですが、しかし、リスクが高いジャンルである事は間違いないです。
医療系サイトの売却のコツ
- YMYLに該当するならば、激安でも早めに売却
- 検索順位が下落して、今後上位表示が無理な記事は削除
- 医療機関やクリニックなど、医療の専門家の買い手を探す
将来のリスクは低い方が良いので、私は、これからアフェリエイトでYMYLジャンルは手を出しません。
上記の共通のコツを実践しつつ、激安でも早めに売却する戦略を取ることを、おすすめします。
ネットショップ(ECサイト)売却のコツ
ネットショップは、ブログサイトなどに比べると、サイト売買での流通は少ないです。
売買取引が少ない理由は、サイト以外に譲渡する物が多く売却に手間がかかるからです。
在庫、取引先、商標、独占販売権、顧客リスト、スタッフや外注先など、マニュアル化されていないと、運営のハードルは高いです。
しかし、2020年のコロナ禍になってから、ネットショップの売上が増えたことから、サイト売買市場の価値が上がり相場も変動中。
ネットショップは、広告収入だけに頼るブログサイトよりも、大きな販売収益を得られる可能性が高いです。
また、仕入れ先の開拓から運営まで多くのノウハウが必要なので、素人がゼロから立ち上げるのはブログサイトよりも難しいです。
すでに安定した利益を上げているショップサイトは、仕入れ先も運営ノウハウもあるので、失敗する可能性も低いです。
よってサイト売買市場でショップサイトは、まだ案件も少ないので価値が高く人気です。
今後、アフィリエイト広告の規制問題から、ネットショップを購入したい希望者は増えると予想されます。
ただ、ネットショップの売却ノウハウは、ブログサイトよりも、さらに確立されていません。
譲渡金額もバラバラなので、ECサイトの仲介に手慣れた仲介会社を注意して選ぶ必要があります。
他の注意点は、楽天やYahoo!ショップなど、売却できないネットショップがあり。
プラットフォーム利用者は、売却前に契約書の規約を確認してください。
一般的にネットショップ(ECサイト)は、会社が事業として行う場合も多く、ブログサイトに比べると売却決定まで時間がかかります。
売却までに売り上げをキープする努力や譲渡後のサポートは、ブログサイト以上に必要になります。
ネットショップ運営は、誰がしても収益を上げられる仕組みが、確立されているかどうか?も売却の鍵になります。
譲渡しやすいネットショップが売れやすいのは、間違いないです。
ネットショップ売却のコツ
- マニュアルや運営体制の引き継ぎが完備している
- 売却しやすい季節に売り出す
- ショップサイトを単なるECサイトではなく、事業として提案する
- サポート期間は6ヶ月以上など長めに付ける
- 月間の営業利益を元に毎月のキャッシュフローをわかりやすく提示
商品によっては、売上が最も伸びる季節前に売り出せば、ネットショップは成約しやすいです。
クリスマス、年末年始、バレンタインなどのイベント前であれば、購入後、すぐに大きな売上げが見込めます。
ネットショップ売買の特徴は、個人購入よりも企業が事業として購入する場合が多いです。
企業の既存事業との親和性や売り上げアップの施策提案なども有効。
会社の事業全体の相乗効果で、価値を高めるプレゼンをすると売れやすいです。
業務の引き継ぎも一定の時間はかかるので、サポート期間も半年以上と長めにすると、運営に不安を持つ買い手への後押しになります。
アカウントサイトの売却のコツ
アカウントサイトの最大の強みは、安定して収益を生み出す会員顧客がいるので、売上げ計画が立てやすいことです。
会員のリストごと既存の顧客をそのまま譲渡するだけでなく、有力な見込み客のリストもあれば、さらに価値が高まります。
顧客リストの完備や、アカウントサイト運営法などのマニュアル化が必要です。
アカウントサイト売却のコツ
- 会員名簿も一緒に譲渡する
- メルマガなど会員向けサービスの運営方法もマニュアル化する
- 譲渡が簡単にできる仕組みを構築していおく
- サポートサービスだけでなく、会員サイトを運営できるスタッフも譲渡する
特に独自コンテンツを販売する会員制サイトは、買い手は、引き継ぎ後の情報更新も気になります。
情報更新や会員サポートなどの運営が楽にできる体制を構築しておくと便利です。
コスプレサイトの売却のコツ
非常にニッチな分野です。
熱烈なコレクターが好む趣味の分野は、サイト売買市場では流通も少なく、希少性の高いジャンルです。
ニッチな趣味の専門分野は、その分野に詳しくないと運営できない欠点があります。
運営マニュアルの完備、外注ライターや運営スタッフの譲渡などが、スムーズにできれば売却しやすいです。
趣味のサイトの一番理想的な売り方は、同じ趣味を持つ人に購入してもらうことです。
運営者自身に商品知識があり、サイト運営でやれる事が多ければ、運営の経費も安く済みます。
YMYLに関係しない趣味のサイトは売れる確率が高く、サイト売買にかける労力が無駄になりません。
サイトの属性に合う人を探すために、サイトが売れる機会を多く作ると効果的かもしれません。
コスプレサイト売却のコツ
- 専門分野に精通したライターや更新作業ができるスタッフも譲渡する
- 特定のファンが獲得できて、Google変動リスクが低い安定感をアピールする
- 他のコスプレサイトとの違い、よりニッチな強みを出す
- 仲介会社に多く登録して、買い手の目に触れるチャンスを増やす
まとめ|今は売り手には最大のチャンス
サイト売買市場でも売れるサイトのトレンドは、その時の社会情勢によって変わります。
実際、何十年も永続的に収益が上がり続けるサイトを作れる運営者は、わずかです。
Googleのアップデート、コロナ禍の社会の変化やアフィリエイト広告規制強化へ景表法の適用。
数年前には、月に何百万も儲けて羽振りが良かった運営者でも、今でも生き残っている人は、ほとんど居ないのではないでしょうか。
小手先のSEO対策が通じない、広告が厳しく規制される今の風潮は、サイトの売買市場でも良い傾向だと思いませんか?
今まで稼いでいた運営者達が順位を落とす今、新たに参入する人にもチャンスがあります。
正しい方法で、真面目に情報発信を続けるサイトは、大儲けは難しくても地道に稼ぎ続けられます。
サイト売買市場の流通額は、日本で最初に売買が始まった2005年から年々、増え続けています。
まだまだ、売り手よりも買い手の方が圧倒的に多い、売り手にとっては有利な市場。
良質な個人サイトは取り合いで、高く評価してもらえる時代になったので、売り手のチャンスは広がります。
私も自分の個人サイトが、人気の引く手あまたで、ほぼ即売した時は本当に嬉しかったです。
質の高い記事は、大きな資産になると気付いた瞬間でした。
売買市場で売却に成功したお陰で、弱小ブロガーの私は、新しいチャンスをつかみました。
本記事が、サイト売買で次のチャンスをつかむキッカケになれば嬉しいです。